昨年末から交流を始めた、土屋和也死刑囚との対話を、気が向いたときに記しています。
ブログのタイトルは私が手紙を送った日時。下記に始まる本文は私が土屋和也氏に宛てて書いた手紙の内容文(いつも携帯のメモ機能に保存した後に、便箋に書き綴っている)。巻末には、彼の返信から視えたことを、わたしの視点で記しました。土屋さんからの手紙については、ご本人の了承を得ていないため載せていません。
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八通目
こんにちは。すがすがしい初夏の季節となりました。街中には紫陽花も顔を出し始めています。関東もそろそろ梅雨入りです。この季節が近づくと、心もどんよりしてくるのです。
さて、ご無沙汰してしまい、申し訳ございません!
本日(6/6)、拘置所へ伺おうと思っていたのですが、野暮用ができてしまい、行けませんでした。汗
土屋さんがおっしゃっていた、『ストレッチマン』、調べたものをプリントアウトしたので、同封しました。本当は今日伺って、確認してもらうつもりだったのですが・・・。
ストレッチマンは小さい頃、学校を休んだ時にテレビで観ていたので、とても懐かしい気持ちになりました😊心があったかくなる感じです。大人になった今は、ストレッチマンの言動に突っ込みたくなるのですが(笑)、当時はワクワクした思いで観ていたものです。
昨年再放送があったみたいですが、見逃していました。土屋さんが漫画を描くための参考となれば幸いです。
取り急ぎ、失礼いたします。来週のどこかで伺いたいと思いますので、その際は絵の進捗状況お聞かせ下さいね。
梅雨寒の日も巡ってまいります。ご自愛専一に。
2018.6.6 河内千鶴

2018/06/19 返信あり
返信が来た前の週に、私は3度目の面会を果たしていた。その時の様子は6月13日のブログを参照されたい。
毎回、時間を置いて寄越してくる返信には、いつものように返信が遅れたことへのお詫びが記されている。
いつものように強い筆圧で、
いつものように短い文章で。
このやり取りが段々と、日常と化してきた。不定期に、自宅の郵便ポストに彼からの手紙が届く。茶封筒にたくましく書かれた私の名前が目に入ると、なんだがホッとした気持ちになる。
どこか遠く遠く、誰も知らない地から送られてきた便りを手にしたような気持ち。この感覚を多くの人が味わったことがあるはずだ。

私にとって手紙とは、相手が誰であろうと、おおらかな気持ちを与えてくれる。
「きた、きた」と心の中でつぶやき、元気かなぁと思いを馳せながら封を開ける。
文末に記された一文に、「天気に負けないで」。
私が「この季節(梅雨)は心がどんよりする」と書いていたから、気を遣って励ましてくれたのだろう。
毎回触れる、彼の人間らしさ。最初から決して凶悪ではなかったはずだ。優しいままで、凶悪にならざるを得なかったのだ。彼も1人の人間であることに、こうして改めて気づかされる。