2018年12月12日 15通目




随分久しぶりの便りとなってしまった。最初は土屋さんからの返信がこない事が多かったが、最近は私が返信を忘れることが多かった。

私は以前の14通目に、バースデーカードを送っていた(前回のブログで触れた通り)。

そのお礼とともに、彼から絵が届いたのだ。

昨日の取材時、土屋さんから絵の完成を聞かされていたものの(11月27日付ブログ・8回目のこんにちは参照)、到着を待ちわびていた。

先に、土屋さんから届いた手紙について触れておきたい。

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2018/11/28 土屋さんから手紙届く

いつもの茶封筒に赤く「速達」の文字が。便箋の書き出しの一言目は、速達で送付した理由を付け加えるかのようにして、絵の完成に時間が掛かったことと、長く待たせてしまったことへのお詫びが書かれてあった。土屋さんの生来の性格である『面倒くさがり』を発揮されたことが、遅れたことの1番の原因だと正直に。

絵の完成までの過程の途中で、気が向かなくなり、漫画や回想録を書いていたそうだ。その際に

「過去に感情をゆさ振られ」

と、過去の何かに対する戸惑いのような、あるいは躊躇といったものが、彼の中に渦巻いていたように見てとれた。

日本の花(ちくま新書)

という本の57頁にある桜の写真をモデルに書いたとされる絵。

紙の左下に完成した日付と、土屋さんの名前がローマ字で記されていた。

昔の職場に英単語の筆記体が書ける人がいたそうで、その人に書き方を教わったとのことだ。

私は、土屋さんが途中、絵の完成への道のりに挫けそうになりながらも、約3ヶ月掛けて描きあげた作品の感想のすべてを便箋に綴り、絵を頂けたことに対する感謝の気持ちとお礼の言葉も添えた。その内容は下記の通りである。

2018年12月12日 土屋和也さまへ 14通目

こんにちは。土屋さんの誕生日にバースデーメッセージをお送りした以来のお手紙です。

12月に入って、急に寒さが厳しくなりました。体調はいかがですか。

先日は、桜の絵をプレゼントしてくださり、ありがとうございました。とっても嬉しかったです。だいぶ前に下書きを見させてもらったときよりも絵に立体感が出ていて、お花の儚さと強さがジーンと感じられるような桜でした。そして何より、とってもお上手で驚きました。お見事です。漫画をお描きになるよりも、お花や風景画を描いた方が良いのでは?笑

個人的に、そちらをおすすめしたいと思いました。

9月頃からコツコツと取り組む姿勢、陰ながら応援しておりました。面会の時に絵の進捗状況を聞くと、気まずそうに「まだ進んでいない」とおっしゃっていましたよね。それ以降、私は土屋さんのペースに任せようと思い、あまり急かさないように心がけていたつもりでした。気が向かなくなったり、過去に苛まれたりと、常々お気持ちは不安定だったかと思います。ようやく完成に漕ぎ着けたとのことで、おつかれさまでした。本当にありがとうございました。

そういえば、お誕生日にお祝いをしてくれた方が4名もいらっしゃったとのこと!私は『後の2人』に含まれるのでしょうが、他の方々は面会にいらっしゃったんでしょうか?嬉しいご報告も、ありがとうございます。

さて、私は12月25日の午後の飛行機で沖縄へ飛びます。しばらくは那覇市内で生活をします。無事に仕事も決まり、安堵しております。年内に一度、面会に伺いたく存じますが、無理だったらごめんなさい。

年明けは2月に東京に来る予定でおります。年が変わっても変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い致します。

2018/12/12 河内千鶴

追伸

現住所(西池袋)は、25日付で使えなくなりますので、お知りおきください。

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今年(平成)最後の面会へ

12月25日の朝、私は午後3時半の便で、東京・羽田から沖縄に飛ぶため、支度を進めていた。

無事に東京の自宅の退去を済ませ、向かった先は東京拘置所。何とかスケジュールを調整し、年内最後の土屋さんとの面会を果たすためだった。

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