足立区のAleph(アレフ)道場訪問




 

 

 

 

 

もともと今日は友人が主催する、シンポジウム【福岡事件から冤罪と死刑を考える】に参加する予定でいた。しかもこのシンポジウムが決まった当初から決めていたことだった。
実は、同じ日に早稲田で行なわれた【映画監督と時代】シンポジウムに参加したいとも考えていた。森達也監督がパネラーとして登壇するからだ。
【アースデー東京2017】の開催も気になっていたし、船の仲間が御殿場で出店する【きらめ樹フェス2017】の応援にも行きたかった。

でも結局、全部いかなかった。
"アレフ"の施設に訪問する機会を頂いたからだ。

 

 

下記Wikipediaより、アレフ抜粋
Aleph(あれふ)は、2000年2月4日に発足した宗教団体。オウム真理教からアレフと改称して発足し、2003年2月にアーレフに改称、さらに、2008年5月にはAlephに改称した。なお、アーレフないしアレフとはヘブライ文字の第一文字 א の名称である。なお日本国内では、宗教法人として認証をされていない。
本記事では、アレフに改名後の団体について扱う。改名前については、オウム真理教を参照。

 

 

2年越しの訪問

「荒木です。
おはようございます。4/9のお花見、もし千鶴さんもお越しなら、延び延びになっておりました道場をご案内する件、ご相談させていただければと思います。」

(4/9のお花見とは、毎年、死刑廃止フォーラムが主催する赤坂の小さな公園でのお花見。私は三年前から参加している。)

"延び延びになっておりました"の一言がひっかかり、私は過去のメールをたどった。2015年5月、つまり2年も前から、候補日を挙げては都合がつかず、流れ、忘れ、また思い出しては連絡を取り・・・を繰り返していた。
行動をおこすまでの時間の長さ。自らがお邪魔したいと言い放っておきながら、その行動の伴わなさに、まずは呆然とする。

その後、この機会を外せば一生ない、と思った。

そして提案された日が、イベント盛りの4月22日というお祭り日。悩んだ末、アレフの道場に行くことにした。

オウム真理教の内部を描いた映画【A2】(山形国際ドキュメンタリー映画祭市民賞・審査員特別賞を受賞)を鑑賞して以降、彼ら彼女らの暮らしぶりを視たくてたまらなかったのだ。(なのになぜ、この日まで先送りにしてこれたのだろう。)

これから残すことは、視たままのこと。
これを視るあなたがどう感じるかは自由。と自分に言い聞かせながら、ここに残そうと思う。

 

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アレフ(Aleph)の道場

東京都の端の方、埼玉県寄り、竹ノ塚駅から徒歩15分ほどのところの閑静な住宅街に施設は在る。
駅の改札を出ると、いつものリュックサック姿の荒木浩さんが待ちかまえていた。彼はアレフの広告部長を努めている。
映画【A2】の主人公ともいえる彼に「私にとって荒木さんはムービースターですよ」と言うと、どう応えて良いか解らないような苦笑いをする。その表情がとても謙虚で人間らしいのだ。

施設正面。3回建てのマンションを借りている。
一階は男部屋、二階は女部屋、三階は修行室と使い分けているそうだ。
とても道場とは思えない外観に私は
「誰もアレフって気づいてないんじゃないですか?」と聞くと、荒木さんはある方面を指した。

オウムはいらないと書かれた横断幕。いまだに警察が不定期に予告なく捜査に入ってくるそうだ。

 

入る前に一応確認をする。
「私、ブログやってるんですけど、今日のこと載せて良いですか?」

少し間を置いて、
「それって、色んな人が見るんですよね?」と細い声で荒木さんは聞き返す。

何となく駄目そうな予感をした矢先、
「千鶴さんが変な目で見られるかもしれないですけど、大丈夫ですか?千鶴さんが気にしないのであれば、こちらとしては全く問題ありませんよ」と荒木さん。

私への配慮をしてくれたのだろう。

「大体の人は私のこと変だと思ってるので大丈夫です」と私は即答した。

私のこの回答に、荒木さんは面白おかしく笑った。
玄関にはお米や洗剤など生活用品が置かれている。何となく、ゲストハウスで見たことあるような光景。

 

 


荒木さんの部屋の一部。
本や資料が所狭しと並べられていた。同部屋のIさんを紹介して頂く。A2の取材にも立ち会われたそうだ。Iさんはアレフで法務主任を務めているが、行政書士の資格を持ち、別に事務所を構えているとのこと。

 

膨大な資料に囲まれた部屋。ここで彼ら彼女らは衣食住をする。それが日常だ。その生活を想像する。私にはすこし窮屈かもしれない。

 

 


二階の女性部屋。用事をしている方がおり、今回はお邪魔せず。

 


三階の修行部屋。お邪魔します。

 


ぎっちりと敷かれた畳。20畳ほどの広さだろうか。
クラシック調の心地よい音楽が流れていた。
「なんだか気の休める空気感ですね」と私は無意識に言った。

 


尊師(麻原彰晃)の教えが書かれたプレートが至る所に貼られていた。
書かれてある内容に頷く自分。

 


アレフが出版している機関紙。

 

尊師の著書等。

 


多くの書籍の中から、一冊お借りした。


自撮り。

 

「これ電車とかで読んでたら、ヤバイ奴って思われますかね?」と言うと荒木さんはまた笑う。

「なんか、見ちゃいけないものをみてるみたいでワクワクする!」
「修行の基本の座り方おしえてください!」
など、わたしの善し悪し解らぬ言動に、荒木さんは「えぇ・・・?!」「あ、はぁ・・・」と戸惑いながらも、終始、丁寧に対応してくださった。

 

 

 

 

おわり

 

 

 

オウム真理教、地下鉄サリン事件

一方的意味を押し付けられたオウム・サリン報道。

彼ら彼女らの個人的経験の実感と、世間に擦り込まれた表面上だけの認識との途方もないズレを、少しながらようやく体感した気がしている。

 

許されない過ちを犯したことは事実。でもその報道の在り方には著しく内省にかけていたことも事実。

 

いま、"事実"という商標のついた文言が溢れている。もしかすると事実がかつてないほど希薄な時代なのかもしれない。

"イメージ"がどうしても先行してしまう今、一歩引いた地で物事を見極める努力を課せられている。いつも事実に真摯でありたい。

 

 

 

 

 

 

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